韓国には、辛いトッポッキや辛いラーメン、辛いキムチなど、辛い食べ物があふれています。その中で、辛いものを好んで食べる「辛党の方がいる一方で、少しの辛さでも強い刺激を感じる「辛味が苦手な人(メプッチリ)」もいます。では、なぜ人によって辛さの感じ方が異なるのでしょうか?

辛さは「味」ではなく「痛み」だった!?

辛い食べ物を口にすると、舌がヒリヒリして熱くなるように感じます。この辛さの感じ方に個人差があるのは、口の中にあるTRPV1受容体の数が影響しているためです。

辛い食べ物をよく食べる人は、このTRPV1受容体の数が比較的少なく、辛さを感じにくい傾向にあります。一方で、辛いものが苦手な人は受容体が多く、わずかな辛さでも強く刺激を感じてしまうのです。

また、このTRPV1受容体は摂氏43度以上の高温にも反応します。そのため、辛いものを食べたときに「口の中が熱い!」と感じるのは、単なる味覚ではなく、実は熱さからくる「痛み」なのです。

辛いものを食べると、なぜクセになるのでしょう?

辛いものが苦手な方がいる一方で、辛い食べ物を好んで食べる方も多くいらっしゃいます。その理由は、辛いものを食べると脳が「危険な刺激」として認識し、エンドルフィンアドレナリンを分泌するためです。

  • エンドルフィン → 痛みを和らげるとともに、幸福感をもたらします。
  • アドレナリン → 体を活性化させ、気分を高める効果があります。

つまり、辛いものを食べたときの最初の「痛み」のあとに、スカッとした爽快感を感じることができるのです。この「快感」がクセになり、辛い食べ物を好む方が増えるのかもしれません。

辛味成分には健康効果もある!?

辛い食べ物には、味覚への刺激だけでなく、健康に良い影響を与える成分も含まれています。

  • カプサイシン(唐辛子)
    唐辛子の辛味成分であるカプサイシンには、抗酸化作用があります。米国クリーブランドクリニックの研究によると、唐辛子を頻繁に食べる人は、そうでない人に比べて、がん死亡率が23%、心血管疾患の死亡リスクが26%低下することが確認されています。
  • アリシン(ニンニク・タマネギ)
    ニンニクやタマネギに含まれるアリシンには、強力な抗菌作用があり、黄色ブドウ球菌や大腸菌などの細菌を抑制する効果が期待されています。
  • ピペリン(コショウ・ウコン)
    コショウやウコンに含まれるピペリンは、消化液の分泌を促進し、脂肪細胞の生成を抑制する働きがあります。米国セントルイス大学の研究によると、ピペリンを10週間摂取したラットは、そうでないラットに比べて内臓脂肪が66%も減少したという結果が出ています。

辛さを和らげたいときには?

辛いものを食べるのが苦手な方や、辛さに耐えられないときには、冷たい牛乳を一緒に飲むと効果的です。私は白ご飯を食べるようにしていますが基本的に辛いものは苦手です。

イギリスの研究では、摂氏1.5~3度の冷えた牛乳が、ぬるま湯や温かい牛乳よりも辛味を効果的に和らげることが分かっています。これは、牛乳に含まれる脂肪やタンパク質が辛味成分を分解し、冷たい温度が舌の熱感を鎮めるためです。

みなさんは「辛党」? それとも「辛いのが苦手」?

辛いものは、単なる味覚の問題ではなく、「痛み」と「快楽」が共存する特別な刺激なのです。辛さの感じ方には個人差がありますが、その特徴を知ることで、より楽しく辛い食べ物と向き合えるかもしれません。

あなたは「辛党」でしょうか? それとも「辛いものが苦手」でしょうか? どちらであっても、辛さとうまく付き合うことで、新しい食の楽しみが広がることでしょう。

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